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やっぱり堅実、神戸市職員信用組合——市職員の信組の数字を読む

預貸率13.7%、自己資本比率21.61%、不良債権比率0.36%。神戸市に本店を置く神戸市職員信用組合。神戸市職員を組合員とする職域信用組合の数字を読みます。

ニホン銀行紀行 ・ 兵庫県

兵庫県神戸市に本店を置く神戸市職員信用組合は、預金735億円、貸出金101億円、店舗1。神戸市の職員とその退職者、市の関連団体などを組合員とする、職域の信用組合です。

神戸市職員信用組合は1954年に設立されました。神戸市職員という安定した職に従事する人々の相互扶助を目的とし、給与天引きを前提とした預金と、住宅や生活資金などの低利融資を通じて、組合員の福利厚生を支える役割を担ってきました。組合員になれるのは、神戸市職員などに限られます。

まず、数字を並べる

神戸市職員信用組合の預金は735億円、貸出金は101億円、預貸率13.7%。自己資本比率は21.61%、不良債権比率は0.36%。中小企業等向けの貸出先は2,015件です。

神戸市職員信用組合(令和7年3月末)
預金735億円
貸出金101億円
預貸率13.7%
自己資本比率21.61%
不良債権比率0.36%
中小企業等向け貸出先2,015件
店舗1店

不良債権0.36%。神戸市職員の職域信組の数字を読む。

13.7%と0.36%を、職域から読む

預貸率13.7%という低さと、不良債権比率0.36%という際立った低さは、職域信組の性格をよく表しています。組合員が安定した職にある市職員に限られるため、貸出先はおのずと絞られ、集めた預金735億円のうち貸出は101億円ほど、残りの多くは運用に回ります。預貸率が低くなる、職域信組に典型的な姿です。給与天引きを前提とした融資が中心となるため、焦げ付きは極めて少なく、不良債権比率は0.36%という低さになります。自己資本比率21.61%という厚さも、職域信組の堅実さを示します。

職域信組は、特定の職に従事する人々の相互扶助の金融機関です。給与天引きによる安定した積み立てと、住宅や生活資金の低利融資を通じて、組合員である職員の福利厚生を支える役割を担います。神戸市職員信用組合の低い預貸率と低い不良債権は、その会員基盤の表れと読めます。

制度——職域の信用組合とは

信用組合が融資できる相手は原則として「組合員」に限られます。組合員になれるのは、中小企業等協同組合法などにより、その信用組合の地区内に住所や事業所がある中小事業者・勤労者などで、員外への貸出には制限があります。事業者には規模の制限もあり、大企業は組合員になれません。

信用組合には、地域を単位とする「地域信組」のほか、特定の職業を単位とする「職域信組」、特定の業種を単位とする「業域信組」があります。神戸市職員信用組合は、神戸市職員を単位とする職域信組です。組合員になれるのが職員などに限られるため、貸出先がおのずと絞られ、預貸率は低くなります。低い預貸率は運用に回る資金が多いことの、低い不良債権は安定した会員基盤の、それぞれ表れと読めます。

数字は、組合の成り立ちを映す

預貸率13.7%という低さと、不良債権比率0.36%という低さは、安定した職にある市職員を組合員とし、その福利厚生を支えてきた職域信組の姿を映しています。神戸市職員信用組合の数字は、市職員の相互扶助の金融機関の、いまの記録です。預貸率の読み方は預貸率の読み方を、兵庫県の他の金融機関は兵庫県の地域金融機関のページもどうぞ。

預貸率とは 預貸率(よたいりつ)とは、金融機関の貸出金残高を預金残高で割った比率。預かった資金のうち、どれだけを貸出に回しているかを示す。預貸率が低い金融機関は、相対的に融資先を求めている可能性をうかがう一つの目安になる。ただし、有価証券運用を主体とする金融機関は、預貸率が低くても融資に積極的とは限らない。 → くわしくは「預貸率の読み方

執筆・監修:燧徹史(¥Today 編集責任者)

出典:預金・貸出金・預貸率・自己資本比率・不良債権比率・中小企業等向け貸出先件数=金融庁「中小・地域金融機関情報一覧」令和7年3月末(預貸率は貸出金÷預金で算出)。
神戸市職員信用組合の沿革(1954年設立、神戸市職員・退職者・関連団体を組合員とする職域信用組合であること)に関する記述=神戸市職員信用組合公開情報・各種公開情報にもとづく。
職域信用組合の給与天引き・福利厚生としての機能に関する記述=各種公開情報。
信用組合の組合員・員外貸出に関する記述=中小企業等協同組合法ほか関係法令にもとづく一般的な整理。

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