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真岡信用組合——木綿といちごのまち・真岡で、もおしんは何に貸すか

預貸率52.1%、自己資本比率10.6%、不良債権比率3.86%。真岡市に本店を置く真岡信用組合「もおしん」。真岡木綿といちごのまち・芳賀地方に根ざす信組の数字を読みます。

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ニホン銀行紀行 ・ 栃木県

栃木県真岡市に本店を置く真岡信用組合は、預金945億円、貸出金492億円、店舗6。「もおしん」の愛称で、真岡市を中心に、栃木県南東部の芳賀地方を地盤とする信用組合です。

本店のある真岡市は、栃木県の南東部、鬼怒川の東に開けたまちです。江戸期に隆盛した「真岡木綿」の産地として知られ、いまは全国有数のいちごの産地、そして自動車関連などの工業団地を抱えるまちでもあります。SLが走る真岡鐵道の沿線としても親しまれています。真岡信用組合は1952年に設立され、芳賀地方の事業者とともに歩んできた信組です。数字の面で目を引くのは、預貸率52.1%という相応の水準です。

まず、数字を並べる

真岡信用組合の預金は945億円、貸出金は492億円、預貸率52.1%。自己資本比率は10.6%、不良債権比率は3.86%。中小企業等向けの貸出先は2,805件です。

真岡信用組合(令和7年3月末)
預金945億円
貸出金492億円
預貸率52.1%
自己資本比率10.6%
不良債権比率3.86%
中小企業等向け貸出先2,805件
店舗6店

預貸率52.1%。木綿といちごのまち・真岡に根ざす信組の数字を読む。

52.1%を、芳賀の地から読む

預貸率52.1%は、本紀行で見てきた地方の信用組合のなかでは相応に高く、集めた預金の半分を地元に貸し出しています。木綿といちご、そして工業が混じり合う芳賀の地で、中小事業者に着実に資金を回してきた姿がうかがえます。

真岡信用組合が貸す相手は、真岡を中心とする芳賀地方の中小事業者です。いちごなどの農業とその関連、工業団地に連なる事業者、まちの商業や建設業が、その融資先に含まれると考えられます。自己資本比率10.6%は信用組合として手堅く、不良債権比率3.86%は中庸の水準です。地域に密着して相応に貸す堅実な信組の輪郭が読めます。もちろん個別の事情も絡むため断定はできませんが、木綿といちごのまち・真岡という土地を抜きに、この信組の数字は読めません。

真岡信用組合が示すのは、木綿といちごのまちで、地元に着実に貸す堅実な信組の姿です。預貸率52.1%という水準は、芳賀の事業者に資金を回してきたことの表れ。手堅い自己資本とあわせて、地域に密着して相応に貸す信組の輪郭を映しています。

なぜ、こうなったのか——制度と地域

信用組合が融資できる相手は原則として「組合員」に限られます。組合員になれるのは、中小企業等協同組合法などにより、その信用組合の地区内に住所や事業所がある中小事業者・勤労者などで、員外への貸出には制限があります。事業者には規模の制限もあり、大企業は組合員になれません。

この制度のもとでは、貸す相手はおのずと地元の中小事業者や住民に絞られます。真岡信用組合にとって、その「地元」とは、いちご・農業と工業が混じり合う芳賀地方の経済です。地区の組合員に密着して相応に貸してきたことが、その数字に表れていると読めます。

同じ県の、金融機関と並べてみる

同じ栃木県を代表する地銀として、足利銀行(預貸率78.7%)も本紀行に登場しています。県都の栃木信用金庫(預貸率49.2%)や、那須塩原の那須信用組合(預貸率50.5%)とあわせて、栃木の金融機関の姿は各記事もどうぞ。

数字は、根を張る土地を映す

預貸率52.1%という相応の水準は、木綿といちごのまち・真岡に根を張り、芳賀の事業者に着実に貸してきた信組の姿を映しています。真岡信用組合の数字は、芳賀地方に根ざす「もおしん」の、いまの記録です。預貸率の読み方は預貸率の読み方を、栃木県の他の金融機関は栃木県の地域金融機関のページもどうぞ。

真岡信用組合と融資・保証のはなし

真岡信用組合は、地域に根ざした信用組合です。借りる・備えるのどちらを考えるにしても、土台になるのは日頃の取引と信用。口座づくりから保証制度まで、どんな立場でも知っておきたい融資・銀行取引の基礎をまとめました。

預貸率とは 預貸率(よたいりつ)とは、金融機関の貸出金残高を預金残高で割った比率。預かった資金のうち、どれだけを貸出に回しているかを示す。預貸率が低い金融機関は、相対的に融資先を求めている可能性をうかがう一つの目安になる。ただし、有価証券運用を主体とする金融機関は、預貸率が低くても融資に積極的とは限らない。 → くわしくは「預貸率の読み方

執筆・監修:燧徹史(¥Today 編集責任者)

出典:預金・貸出金・預貸率・自己資本比率・不良債権比率・中小企業等向け貸出先件数=金融庁「中小・地域金融機関情報一覧」令和7年3月末(預貸率は貸出金÷預金で算出)。
真岡信用組合の沿革(1952年設立、「もおしん」の愛称、真岡市を中心に芳賀地方を地区とすること)に関する記述=真岡信用組合公開情報・各種公開情報にもとづく。
真岡市の真岡木綿・いちご・工業団地・真岡鐵道に関する記述=各種公開情報。
足利銀行・栃木信用金庫・那須信用組合の数値=金融庁「中小・地域金融機関情報一覧」令和7年3月末。
信用組合の組合員・員外貸出に関する記述=中小企業等協同組合法ほか関係法令にもとづく一般的な整理。

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